2009年11月03日
映画 『沈まぬ太陽』
先週日本に滞在中に一本の映画を見た。タイトルは『沈まぬ太陽』。山崎豊子原作・渡辺謙主演で、日航ジャンボ機の御巣鷹山墜落事故を描いた映画で、今日本で話題の映画らしい。
今回の出張、行きも帰りもJALで、日航の悪い部分を描いた映画など絶対にJAL機内で上映するはずないと思って、映画館で見とこうと思った。
私は原作は読んでなく、映画を見る前は「ジャンボ機墜落事故を映画化した」と思っていたが、実はストーリーは単純にそれだけではなかった。当時の日航の半官半民会社としての腐った企業体質が原因となって、大惨事だけでなく色んな問題を起こしたことを描いていた。その中で、渡辺謙が演じる一人のサラリーマンに焦点を当ててストーリーを展開させていた。
私がこの映画を見て、印象的に思ったのが2つほどあった。
1つ目は、やはりジャンボ機の墜落事故。映画では、小学生の子供がスカイメイトを利用して大阪の祖父母に会いに行く途中に事故に遭遇して亡くなったことを描いていた。私にも同じくらいの歳の息子がおり、今年の夏休みには初めてスカイメイトを利用して神戸の祖父母の所へ会いに行ったので、それと思いっ切り重なった。子供はいつかは独り立ちをさせないといけない訳だから、いつまでもパパ・ママと一緒という訳にはいかないのだが、何かあったら絶対に自分達を責めるだろう。今となっては何事も無くて良かったと思うが、何かあってからでは取り返しのつかないことである。
2つ目は渡辺謙演じるサラリーマンの海外駐在の履歴・経験。元は非常に有能な組合の委員長をやっていたが、それを疎ましくないと思った日航の体質が、彼を辺境の地赴任へと追いやった。パキスタン・イラン・ナイロビ・・・ 会社からイジメ人事と思われるような異動を命じられ10年くらいを海外で過ごした。その間、家族の心がバラバラになり単身赴任生活を送り、母親の死に目にも会えず、同期はどんどん出世して差がついてしまう・・・
その中で一番私の心に響いたのが家族の言った一言、「パパは自分の我を通して(家族を顧みず犠牲にして)海外赴任・辺境の地へ飛んでいくが、私たち家族はどうなっちゃうの?」。自分も正にいま海外赴任中で、赴任先も途上国のメキシコ。高地・治安の悪さなど問題は多々あるのだが、会社がサポートを出してくれているからメキシコならまだ良い方だろう。私は単純にまだまだ海外赴任を続けたいと思ってるが、次の赴任地が更に不衛生・劣悪環境だったら、家族から同様のことを言われても不思議ではないだろう。
最近、妻から「自分の希望だけでなく、息子の日本語教育の環境を次の赴任地の希望・選択の際はちゃんと考えて欲しい」と言われている。3歳で海外に連れて来て、もうすぐ8歳になる。言語能力の発達において非常に重要な時期らしい。
サラリーマン・渡辺謙と自分の今とが思いっ切り重なった。。。ちなみに、サラリーマン・渡辺謙は、最後は「再び自分の我を通して」単身赴任で2回目のナイロビ駐在へと旅立っていった。私は、、、今の所、単身赴任をするつもりはないと家族には言っている ど~なるか・・・
海外駐在の経験があって小学生くらいの子供が居るお父さんには印象に残る映画だろう(勿論、それ以外の方にも)。印象的な映画なので、チャンスがあれば是非鑑賞してみて欲しい。
今回の出張、行きも帰りもJALで、日航の悪い部分を描いた映画など絶対にJAL機内で上映するはずないと思って、映画館で見とこうと思った。
私は原作は読んでなく、映画を見る前は「ジャンボ機墜落事故を映画化した」と思っていたが、実はストーリーは単純にそれだけではなかった。当時の日航の半官半民会社としての腐った企業体質が原因となって、大惨事だけでなく色んな問題を起こしたことを描いていた。その中で、渡辺謙が演じる一人のサラリーマンに焦点を当ててストーリーを展開させていた。
私がこの映画を見て、印象的に思ったのが2つほどあった。
1つ目は、やはりジャンボ機の墜落事故。映画では、小学生の子供がスカイメイトを利用して大阪の祖父母に会いに行く途中に事故に遭遇して亡くなったことを描いていた。私にも同じくらいの歳の息子がおり、今年の夏休みには初めてスカイメイトを利用して神戸の祖父母の所へ会いに行ったので、それと思いっ切り重なった。子供はいつかは独り立ちをさせないといけない訳だから、いつまでもパパ・ママと一緒という訳にはいかないのだが、何かあったら絶対に自分達を責めるだろう。今となっては何事も無くて良かったと思うが、何かあってからでは取り返しのつかないことである。
2つ目は渡辺謙演じるサラリーマンの海外駐在の履歴・経験。元は非常に有能な組合の委員長をやっていたが、それを疎ましくないと思った日航の体質が、彼を辺境の地赴任へと追いやった。パキスタン・イラン・ナイロビ・・・ 会社からイジメ人事と思われるような異動を命じられ10年くらいを海外で過ごした。その間、家族の心がバラバラになり単身赴任生活を送り、母親の死に目にも会えず、同期はどんどん出世して差がついてしまう・・・
その中で一番私の心に響いたのが家族の言った一言、「パパは自分の我を通して(家族を顧みず犠牲にして)海外赴任・辺境の地へ飛んでいくが、私たち家族はどうなっちゃうの?」。自分も正にいま海外赴任中で、赴任先も途上国のメキシコ。高地・治安の悪さなど問題は多々あるのだが、会社がサポートを出してくれているからメキシコならまだ良い方だろう。私は単純にまだまだ海外赴任を続けたいと思ってるが、次の赴任地が更に不衛生・劣悪環境だったら、家族から同様のことを言われても不思議ではないだろう。
最近、妻から「自分の希望だけでなく、息子の日本語教育の環境を次の赴任地の希望・選択の際はちゃんと考えて欲しい」と言われている。3歳で海外に連れて来て、もうすぐ8歳になる。言語能力の発達において非常に重要な時期らしい。
サラリーマン・渡辺謙と自分の今とが思いっ切り重なった。。。ちなみに、サラリーマン・渡辺謙は、最後は「再び自分の我を通して」単身赴任で2回目のナイロビ駐在へと旅立っていった。私は、、、今の所、単身赴任をするつもりはないと家族には言っている ど~なるか・・・
海外駐在の経験があって小学生くらいの子供が居るお父さんには印象に残る映画だろう(勿論、それ以外の方にも)。印象的な映画なので、チャンスがあれば是非鑑賞してみて欲しい。
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