2009年01月08日
ブラジル旅行記 #1
Feliz Ano 2009!!!
スペイン語で「Happy New Year 2009」という意味だ。皆さんはXmas休暇をどのように過ごしましたか? 我が家では毎年この時期は南米へ旅行に行っている。メキシコにいるという(日本からよりは)立地条件的に近いし、赴任期間も限られているからそのチャンスを有効活用しようということで。昨年はアルゼンチン、そして今年はブラジルへと旅行に行ってきた。
広大なブラジルではマナウス(=アマゾン)、リオ、イグアスの3ヶ所を回ったが、特にアマゾン・イグアスでの体験は大自然を大いに満喫した価値の高いものだった。コンテンツ・写真が盛り沢山なので3回に分けて旅行記を綴ろうと思う。最初は大自然いっぱいのアマゾン紀行だ。
私たちが泊まったホテルはAriau Amazon Towerというジャングルのど真ん中に立地するホテルで、マナウスのダウンタウンから船で2.5時間ほどアマゾン川を上流へ上った所にあるジャングル以外には何もない所だ。なのでジャングル体験を大いに満喫することができた。
ここが泊まったホテル。高床式になっていて崩れ落ちないか?と心配になる構造だったが、これはアマゾンの伝統的な建築様式らしい。アマゾン川は年間に10mも水位が上下するのでこの様式らしい。ちなみに12月は最低水位の時期らしい。人に慣れているリス猿たちが観光客の到着を歓迎してくれる。
到着した翌日は多くのアクティビティを満喫した。
アマゾンのジャングルは歩くには非常に危険な場所だ。至る所に猛毒を持った動物・昆虫・植物がある。なので通常の交通手段は船・ボートとなる。川にもピラニア・ワニ・アナコンダなど無数の危険な魚・動物がいるのだが、陸よりはマシということだろう。ちなみに私たちが泊まったホテルのそばを流れるのは正確にはネグロ川(=黒い川)で、そこから30kmくらい下流でソリモインス川と合流してアマゾン川となる。
まずは午前中にジャングルトレッキングへ行った。前出の通り、ジャングルは非常に危険である。中段左の写真のアリ、何気ないアリに見えるのだが実は猛毒を持ったアリで、噛まれると5分足らずで死に至るという超危険なアリなのだ。それ以外にも猛毒の蛇・カエル・植物・・・ 慣れているガイドでさえ、自分が知っている道にしか絶対に入らないという。
トレッキング前のガイドからの指示は、「私が通った道にそれないで付いてくること・色がカラフルなものほど猛毒を持っている危険が高いので絶対に触らないこと・犬が吼えたりしたら蛇がいる可能性が高いので絶対に動かないこと・・・」などなど緊張感を持ったトレッキングだった。ちなみに写真の犬が私たちを先導してくれた犬だ。ジャングルでは鼻の効く犬が非常に頼りになる。
一方で、ジャングルの中はというと「ものすごい湿気・大量の蚊・とてつもないデカイ木や見たことない植物」など未知の体験ばかりだった。ただ、人間の住める場所ではないなぁ・・・というのが感想
トレッキング後、ガイドがタピオカのお菓子を作ってくれた。が、、、これも気をつけねばならない。中段右の写真の汁を絞っている写真だが、この時点では猛毒を持った状態。それをナベで炒っていくつかの工程を重ねて下段左の写真のお菓子となる。これ自体は甘さ控えめで非常に美味しかった。アマゾンで生きるには大いなる知恵と工夫が必要だと実感した。
午後になって原住民のお宅訪問へ行った。ここ自体はジャングルを切り開いて作ったという感じで、ジャングルの中という訳ではないのだが、もちろんジャングルはすぐ隣にある場所だ。この村には総勢20人くらいの人が住んでいるらしく、もとはアマゾンはゴム採掘で有名な場所であった。ゴムの木から白い液体を取り出し(真ん中写真)、火で炒ってゴムをつくる(右写真)というシンプルな工程だ。17-18世紀には全世界のゴムの8割をアマゾンで生産していたらしいが、その後、イギリス人の手でマレーシアなどの東南アジアでゴム生産が始まったことでアマゾンでの生産は衰退したらしい。今では細々とやっている程度とのこと。
そして夕方~夜にかけて、ピラニア釣り・ワニツアーへ行った。
ピラニア釣りでは、結局1時間くらいの釣りでは私たちは一匹も連れなかったが、同船してた他の人が見事にピラニアを2匹も釣り上げた。一目瞭然、かなり鋭い歯で獰猛さが伝わってくる。釣りの前の注意事項も「釣ったら、絶対に自分で針を外さないで!! 指を食いちぎられるから。」とのこと。ちなみにナマズもよく釣れるらしく、他の人はナマズを釣っていた。息子Rはそれを持ってハイ・チーズ。
夜のワニツアーでは1時間くらい探してやっと1匹捕らえることができた。体長60cmくらいの小型のワニで、アマゾンには多数生息している。捕獲後、生態に関する話を1時間ほど聞いたのだが、子供のころはピラニアの餌食になることが多いらしいのだが成人すると逆にピラニアを食べてしまうらしい。また普段は人間に襲い掛かることは稀だが、油断してると指くらいは軽く喰いちぎられるから(写真撮影のために)抱く時もメチャクチャ緊張した。表面は非常に硬質の皮で外的からの攻撃に耐えれるという感じ。また食べることもできるそうで、特に尾尻の部分が肉が詰まって美味しいらしい。
突然だが、アマゾン川の生態系の頂点に立つ生き物は何だとお思いだろうか ピラニア・ワニ・アナコンダ・・・ 答えはピンクイルカとのこと。以外な答えだと私は思ったのだが、ピンクイルカは体長1mちょいくらいで雑食性らしく何でも食べてしまうらしい。だから、ピンクイルカを飼育している周りは危険ではないらしい。以外な発見だった
最後にアマゾンの伝統的な食事をご紹介しよう。左がピラニアスープ。釣ったピラニアをそのままスープにしてくれた。ピラニア自体は小骨が多くて食べるのに苦労したが、味は美味しかった。そして真ん中がピラルクーという魚。体長が3-4mにもなる生きた化石と言われている巨大魚だ。味自体は”ぎゅ、っと肉が詰まった白身魚”という感じで少々パサパサ感があった。鯛に味が似てるかなぁ~と思った。右はSKOLというブラジルビール。味的には薄い・さっぱり系の味だ。旅行中は大変お世話になったビールだ。
ふぅ~、、、自分で内容を振り返っても満載すぎるくらいだが、それくらい都会生活では絶対に味わえない未知の体験が多かったということだろう。時間は掛かったけど行った価値は非常に高かった。
次回は寄港地は都会の町、リオ・デ・ジャネイロの旅行記を記そうと思う
スペイン語で「Happy New Year 2009」という意味だ。皆さんはXmas休暇をどのように過ごしましたか? 我が家では毎年この時期は南米へ旅行に行っている。メキシコにいるという(日本からよりは)立地条件的に近いし、赴任期間も限られているからそのチャンスを有効活用しようということで。昨年はアルゼンチン、そして今年はブラジルへと旅行に行ってきた。
広大なブラジルではマナウス(=アマゾン)、リオ、イグアスの3ヶ所を回ったが、特にアマゾン・イグアスでの体験は大自然を大いに満喫した価値の高いものだった。コンテンツ・写真が盛り沢山なので3回に分けて旅行記を綴ろうと思う。最初は大自然いっぱいのアマゾン紀行だ。
私たちが泊まったホテルはAriau Amazon Towerというジャングルのど真ん中に立地するホテルで、マナウスのダウンタウンから船で2.5時間ほどアマゾン川を上流へ上った所にあるジャングル以外には何もない所だ。なのでジャングル体験を大いに満喫することができた。
ここが泊まったホテル。高床式になっていて崩れ落ちないか?と心配になる構造だったが、これはアマゾンの伝統的な建築様式らしい。アマゾン川は年間に10mも水位が上下するのでこの様式らしい。ちなみに12月は最低水位の時期らしい。人に慣れているリス猿たちが観光客の到着を歓迎してくれる。
到着した翌日は多くのアクティビティを満喫した。
アマゾンのジャングルは歩くには非常に危険な場所だ。至る所に猛毒を持った動物・昆虫・植物がある。なので通常の交通手段は船・ボートとなる。川にもピラニア・ワニ・アナコンダなど無数の危険な魚・動物がいるのだが、陸よりはマシということだろう。ちなみに私たちが泊まったホテルのそばを流れるのは正確にはネグロ川(=黒い川)で、そこから30kmくらい下流でソリモインス川と合流してアマゾン川となる。
まずは午前中にジャングルトレッキングへ行った。前出の通り、ジャングルは非常に危険である。中段左の写真のアリ、何気ないアリに見えるのだが実は猛毒を持ったアリで、噛まれると5分足らずで死に至るという超危険なアリなのだ。それ以外にも猛毒の蛇・カエル・植物・・・ 慣れているガイドでさえ、自分が知っている道にしか絶対に入らないという。
トレッキング前のガイドからの指示は、「私が通った道にそれないで付いてくること・色がカラフルなものほど猛毒を持っている危険が高いので絶対に触らないこと・犬が吼えたりしたら蛇がいる可能性が高いので絶対に動かないこと・・・」などなど緊張感を持ったトレッキングだった。ちなみに写真の犬が私たちを先導してくれた犬だ。ジャングルでは鼻の効く犬が非常に頼りになる。
一方で、ジャングルの中はというと「ものすごい湿気・大量の蚊・とてつもないデカイ木や見たことない植物」など未知の体験ばかりだった。ただ、人間の住める場所ではないなぁ・・・というのが感想
トレッキング後、ガイドがタピオカのお菓子を作ってくれた。が、、、これも気をつけねばならない。中段右の写真の汁を絞っている写真だが、この時点では猛毒を持った状態。それをナベで炒っていくつかの工程を重ねて下段左の写真のお菓子となる。これ自体は甘さ控えめで非常に美味しかった。アマゾンで生きるには大いなる知恵と工夫が必要だと実感した。
午後になって原住民のお宅訪問へ行った。ここ自体はジャングルを切り開いて作ったという感じで、ジャングルの中という訳ではないのだが、もちろんジャングルはすぐ隣にある場所だ。この村には総勢20人くらいの人が住んでいるらしく、もとはアマゾンはゴム採掘で有名な場所であった。ゴムの木から白い液体を取り出し(真ん中写真)、火で炒ってゴムをつくる(右写真)というシンプルな工程だ。17-18世紀には全世界のゴムの8割をアマゾンで生産していたらしいが、その後、イギリス人の手でマレーシアなどの東南アジアでゴム生産が始まったことでアマゾンでの生産は衰退したらしい。今では細々とやっている程度とのこと。
そして夕方~夜にかけて、ピラニア釣り・ワニツアーへ行った。
ピラニア釣りでは、結局1時間くらいの釣りでは私たちは一匹も連れなかったが、同船してた他の人が見事にピラニアを2匹も釣り上げた。一目瞭然、かなり鋭い歯で獰猛さが伝わってくる。釣りの前の注意事項も「釣ったら、絶対に自分で針を外さないで!! 指を食いちぎられるから。」とのこと。ちなみにナマズもよく釣れるらしく、他の人はナマズを釣っていた。息子Rはそれを持ってハイ・チーズ。
夜のワニツアーでは1時間くらい探してやっと1匹捕らえることができた。体長60cmくらいの小型のワニで、アマゾンには多数生息している。捕獲後、生態に関する話を1時間ほど聞いたのだが、子供のころはピラニアの餌食になることが多いらしいのだが成人すると逆にピラニアを食べてしまうらしい。また普段は人間に襲い掛かることは稀だが、油断してると指くらいは軽く喰いちぎられるから(写真撮影のために)抱く時もメチャクチャ緊張した。表面は非常に硬質の皮で外的からの攻撃に耐えれるという感じ。また食べることもできるそうで、特に尾尻の部分が肉が詰まって美味しいらしい。
突然だが、アマゾン川の生態系の頂点に立つ生き物は何だとお思いだろうか ピラニア・ワニ・アナコンダ・・・ 答えはピンクイルカとのこと。以外な答えだと私は思ったのだが、ピンクイルカは体長1mちょいくらいで雑食性らしく何でも食べてしまうらしい。だから、ピンクイルカを飼育している周りは危険ではないらしい。以外な発見だった
最後にアマゾンの伝統的な食事をご紹介しよう。左がピラニアスープ。釣ったピラニアをそのままスープにしてくれた。ピラニア自体は小骨が多くて食べるのに苦労したが、味は美味しかった。そして真ん中がピラルクーという魚。体長が3-4mにもなる生きた化石と言われている巨大魚だ。味自体は”ぎゅ、っと肉が詰まった白身魚”という感じで少々パサパサ感があった。鯛に味が似てるかなぁ~と思った。右はSKOLというブラジルビール。味的には薄い・さっぱり系の味だ。旅行中は大変お世話になったビールだ。
ふぅ~、、、自分で内容を振り返っても満載すぎるくらいだが、それくらい都会生活では絶対に味わえない未知の体験が多かったということだろう。時間は掛かったけど行った価値は非常に高かった。
次回は寄港地は都会の町、リオ・デ・ジャネイロの旅行記を記そうと思う